イタリア、ワクチン接種証明『グリーンパス』提示の義務化始まる

 


イタリアでは通称『グリーンパス』と呼ばれる、新型コロナウイルスワクチンの接種証明書(EU digital COVID certificate)は、欧州連合(EU)とシェンゲン圏内の自由な移動を促進するために7月1日より導入されたもの(保持者は移動の際の検査や自主隔離を免除)です。

イタリア国内においては、既に高齢者介護施設の訪問や結婚式や宗教的な儀式などにもグリーンパスの所持が必要とされていましたが、8月6日からはレストランやバールで店内での飲食(屋内で着席の場合)や文化施設の利用時に、このグリーンパスの提示(12歳以上が対象)の義務化が始まりました。

グリーンパスの提示が必要となる場所は、

⚫︎ レストランやカフェの店内(バールのカウンターで立ち飲みや外席は対象外)
⚫︎ 美術館
⚫︎ 劇場、映画館、コンサートホール
⚫︎ 展示会場、見本市会場、国際会議場
⚫︎ テーマパークや温泉施設
⚫︎ スポーツイベント会場
⚫︎ 屋内のプールやジム、エステサロン
⚫︎ カジノなどのゲームセンター
⚫︎ 公立の試験会場

グリーンパスを保持していない場合でも、48時間以内のPCR検査の陰性証明新型コロナウイルス感染から回復した証明(6ヶ月有効)があれば、上記の施設にアクセス可能です。

違反した場合は、事業者と利用者の双方に罰金(400~1,000ユーロ)が課されます。

また、9月1日からは、グリーンパスの適用範囲がさらに拡大され、学校職員や大学生にも取得が義務となるほか、飛行機や高速列車、長距離バスなどの公共交通機関の利用でも提示が必要となる見通しです。

尚、在ローマ日本大使館からの7月31日付のメールによると、新たな保健省命令( https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20210729OMS.html )の要約として、

カナダ、日本、イスラエル、英国、米国の保健当局によって発行されたワクチン接種済等の証明書(デジタルフォーマットでも、紙フォーマットでも可。)は、COVID-19グリーン証明書と同等のものと認められる。

とありました。

状況によって頻繁に措置が変わるので、渡航を検討されている方は、常に日本大使館や外務省のサイトで最新情報を確認されることをお勧めします。


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