先日、ANAPOO(イタリアプロフェッショナルオリーブオイル鑑定士協会)主催のオリーブオイルテイスティングに参加しました。テイスティングの会場となったのは、フィレンツェ中央市場(メルカート・チェントラーレ)。今回のテイスティングはなんと無料!中央市場ではいろいろなイベントが開催されていますが、Facebookページ(伊語)で情報がチェックできますよ。それでは、テイスティングの様子を少しご紹介しますね。
この日の進行役は、鑑定士の巨匠、マルコ・パンパローニ氏(写真右)。オリーブオイル鑑定士パネルリーダーでもあるパンパローニ氏が、オリーブオイルの品質、効能、評価の仕方などについて解説してくれました。またこの日試飲するオリーブオイルの生産者の方たちからも、それぞれの活動について話を聞かせてもらいました(写真左:Fattoria Altomenaのニコ・サルトーリ氏)。オリーブオイルをこよなく愛する方々の話は熱かった!
この日の主役のオリーブオイル5種。フィエーゾレ、サンカッシャーノ、ペーラゴ、シエナと全てトスカーナ産の上質なオリーブオイルがずらり。
いざ、テイスティング。テイスティングには、嗅覚と味覚が重要なんですね。まず、蓋をしたままカップを両手で包み込むようにしてゆっくりと回し、オリーブオイルを温めます(28度前後が一番香りが良く出るのだそう)。そして、鼻の近くで蓋をそっと開けて、香りを嗅ぎます。次に少量のオリーブオイルを口に含み、口を少し開けて歯の隙間からズッズッと空気を吸いこみ、鼻に抜ける香りを感じてみます。それからオリーブオイルを喉の奥に流し込み、少し経ってから辛みと苦味を判断します。
パンパローニ氏から「どんな香りがする?」と聞かれると、「若いアーモンドの香り!」「アーティチョーク!」「刈ったばかりの草!」「青リンゴ!」などとあちこちから飛び交う声。しかし、私がわかったのは、ただ草っぽい香りというだけ。2度3度と香りを嗅いでいくとますますわからなくなっていき、迷走・・・。いやはや、違いを嗅ぎ分けるのは難しかったです。
そんなとき助け舟を出してくれたのは、この日ご一緒していたイタリア政府公認オリーブオイル鑑定士の篠原舞さん。ANAPOOのメンバーでもある篠原さんいわく、トスカーナのオリーブオイルの味は似たり寄ったりなので比較するのはなかなか難しいのだそう。さらに今回は美味しいオリーブオイルばかりだったので、初心者には少しハードルが高めだったようです。しかし、さすがの鑑定士、優れた知識と感覚能力で微妙なところまで正確に評価できるんですねぇ。化学分析と感覚分析という仕事柄、鑑定士の資格を取ってからも、技術や知識を磨くために日頃からの訓練は欠かせないというのも納得でした。どんなタイプのオリーブオイルがどんな食事に合うのかという篠原さんの話も大変興味深かったです。
篠原さんはフィレンツェ在住ですが、夏には料理教室、秋には搾りたてのノヴェッロのオリーブオイルとそれを生かした料理教室を日本各地で行なっています。教室では、篠原さん厳選の、イタリアでも普通のお店ではなかなか手に入らない稀少なオリーブオイルを購入できるという嬉しい特典も。料理教室の詳しい情報は、篠原さんのFacebookページをご参照ください。
FIRENZE PLUSのアクティビティ、オーガニックワインテイスティングでは、トスカーナの上質なオリーブオイルの試飲も含まれています。是非お試しください。奥深いオリーブオイルの世界、もっともっと知っていきたいですね。
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