イタリアの家庭には必ず一つはあるマキネッタ。通称モカと呼ばれるマキネッタは、直火式のコーヒーメーカーで、イタリアの毎日の生活に欠かせないものです。イタリアにお住まいでなくても、イタリアのコーヒーが好きでマキネッタをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
先日手にしたバール業界の専門誌「bargiornale」に掲載されていた記事の中で、このマキネッタで美味しく淹れるコツについて書かれていたのでご紹介します。
まずは<基本の淹れ方>から。
① 下部タンク(ボイラー)に水を入れる。ボイラー内側にある水位線、もしくは安全弁の少し下までを目安に水を入れる。(塩素やカルキはコーヒーの味わいを損なうので、水道水や硬水はNG)
② バスケットにコーヒーの粉を入れる。このときに粉をギュッと押さえつけたり、山盛りにするのはNG。
③ マキネッタのと下部タンクと上部タンク(サーバー)をガッチリ締める。
④ 弱火で火にかける。(下部タンクの底の直径から火がはみ出さないように)
⑤ 数分経つとコーヒーが抽出され始めるので、ボコボコという音が聞こえてきたら抽出終了。
⑥ 抽出されたコーヒーをスプーンで混ぜてから、カップに注ぐ。
次に、<マキネッタのお手入れについてのアドバイス>として
⚫︎ 使用後は水洗い。洗浄後には、カビや嫌な匂いがつかないように、どのパーツも(特にボイラー)しっかり水気を拭きとり充分乾かしましょう。
⚫︎ 1週間に一度は、パッキンを外してしっかり洗浄。また、フィルタープレートも外してブラシなどを使ってしっかり洗いましょう。
⚫︎ パッキンは定期的に新しいものに交換しましょう(※イタリアでは使用頻度が高いので月に一度と書かれています)。
そして、コーヒーをより美味しくする裏技については、
高温でコーヒーに負荷をかけると、コーヒーの苦味が出て美味しさが損なわれます。コーヒーに負荷をかけず抽出を早めるために、ボイラーに40℃くらいのお湯を入れるか、あるいは、バスケットに入れたコーヒー粉を10〜15mlほどの水で湿らせておきます。こうすることによって、コーヒーは、マイルドで(特に苦味が少なめ)しっかりとしたコクのあるコーヒーが抽出されます。一方、かなり冷たい水で粉を湿らせておくと、コクと苦味が抑えられます。
苦味を和らげるためのもう一つの方法として、抽出されたコーヒーがノズルから噴き出してくる直前に上部タンクの底に少量の水を入れると、コーヒーが金属の熱に触れて焦げるのを防げます。
と書かれていました。
最後の「上部タンクの底に水を入れる」という技はちょっと難易度が高そうですが、どれも美味しさを引き出すには余計な苦味を抑えることがポイントなんですね。マキネッタをお持ちの方、ぜひ美味しく淹れるコツやヒントを参考にしてみてください!
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