2月18日は、メディチ家最後の末裔アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチの命日にあたります。フィレンツェでは彼女の偉大な功績をたたえパレードや式典が行われます。
14世紀からフィレンツェに繁栄をもたらし、ルネッサンスのパトロンであったメディチ家。1737年メディチ家最後のトスカーナ大公ジャン・ガストーネの死によりメディチ家の膨大な資産を相続したのは、彼の姉であるアンナ・マリア・ルイーザでした。
子供に恵まれなかったアンナ・マリア・ルイーザは、自分亡き後メディチ家が所有する絵画や彫刻、宝石、書物などの貴重なコレクションを国外に流出させぬよう、「メディチ家の資産はトスカーナ公国外に一切持ち出されてはならず、一般に公開しなければならない」ことを条件に、この資産をトスカーナ公国に寄贈しました。
この遺言により今日フィレンツェの美術館や博物館で観ることのできるたくさんの美術品がトスカーナ公国に遺されることになったのです。フィレンツェが今もなお「永遠の芸術の都」であるのは、彼女の功績にほかなりません。
彼女の偉業に敬意を表し、2月18日はヴェッキオ宮殿、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会、バルディーニ美術館、ブランカッチ礼拝堂などフィレンツェの市立美術館の入場が無料になります。フィレンツェの美術館や博物館を訪れる機会があったら、このアンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチのことを思い出してみてくださいね。
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